Attacking Legacy
By Gene Richtsmeier
08/28/2012
http://www.starcitygames.com/magic/legacy/24765-Attacking-Legacy.html

現在のレガシーのメタゲームは、広い範囲のあらゆる角度がら、様々なデッキが獲物を待ち構えている。
僕は、多くのプレイヤーたちがRUG Delverを支配的だと感じていることを知っているけど、でもRUG Delverが中心にいるこのメタゲームの構造こそが、このゲームで最も優秀なクリーチャーたちを入れたデッキを使い、クリーチャーをレッドゾーンに送り込むという戦略を、このフォーマットで採用する機会を与えてくれいているんだ。
これは、RUG Delverがコンボデッキを監視しているからなんだ。1ターン目か2ターン目でゲームを終わらせるようなデッキが溢れかえっていたら、戦場を使った昔ながらの戦略に活躍の機会が与えられるなんてことはない。

レガシーにはこういった監視やバランス調整の機能がForce of Willによってもたらされていて、これこそが、「Force of Willを禁止しろ!」と叫ぶプレイヤーがいる時に僕が100%反対する理由なんだ。
Force of Willが間接的にThe RockやMaverickの存在を助けていると考えるのは不思議なことだけど、Force of Willの存在がなければ、これら2つのデッキは採用可能なデッキではなくなってしまうだろう。
メタゲームがほとんど多様性のない、1ターンキル・2ターンキルが溢れかえったものになってしまうだろうから。

レガシーのメタゲームが広範囲で多角的であることによって、デッキに作成に独自的な創造性を発揮するチャンスが与えられている。レガシーの大会は「自分のデッキ」の構成比が高くなりがちだ。僕はデッキ構築時に、クリーチャーでの攻撃で勝利しようとするデッキにするなら、自分に2つ問いかけるようにしている。

1.このデッキは8枚のPlowsharesに耐えられる?
Snapcaster MageでSwords to Plowsharesを使いまわすデッキや、Path to Exileも依然として脅威となるため、常に自分にこの問いを投げかけるようにしている。
これは僕だけなのかもしれないけど、SCG Legacy Openに参加すると毎回、少なくとも1人か2人のStonebladeプレイヤーと対戦する。
この問いに対して、いくつかのデッキはGoblin Ringleaderのようなカードがもたらすアドバンテージで答え、いくつかのデッキはMother of Runesや打ち消し呪文ようなカードで自軍を守ることで答え、いくつかのデッキは火力スペルを叩き付けたりする別のゲームプランで答える。
どのケースにせよ、75枚を確定させる前に自分に問いかけてみるには、まともな質問じゃないだろうか。

2.デッキの中でどれが一番重要なカード?
いくつかのデッキではそれはStoneforge Mysticだったり、他のデッキではそれは相手が追い付けないほどのアドバンテージを得るためのDark Confidantだったりする。他には、最後の一撃を加えたりKarakasやBojuka BogをサーチするKnight of the Reliquaryだったりもする。
個別のマッチアップでどのカードが最も重要か理解してそれを守ることは、良い結果を得るためには大切なことだ。
デッキの中で最も重要なカードをキャストする際にDazeを警戒するのは必要なことだ。プレイテストも含めると何度あったか数えきれないが、何人ものプレイヤーがStoneforge Mysticを、ただDazeで打ち消されるためだけに2ターン目にキャストし、そのせいでゲームに敗れるのを見てきた。

3.ゲームプランは弱くない?
レガシーにおいては、全てに対して回答を用意しておくことは不可能で、そして対戦するであろうデッキのほとんどが「自分のデッキ」だ。全体的なゲームプランを忘れず、サイドボーディングの際にもそのゲームプランを崩さないでおくことが大切だ。
僕たちは誰もがみんな、誰かしらがRUG相手に大量のTormod’s CryptをサイドインしたりU/Wデッキ相手に大量のアーティファクト破壊をサイドインしたりするのを見たことがあるはずだ。
自分のデッキが存在できた根本的な理由を自ら取り去るようなことをしてはいけない。だからこそ僕は、利用方法が限られていないカード、Qasali Pridemageや特にKnight of the Reliquaryが入っているデッキでのKarakasといったカードが大好きなんだ。

では、僕が次のレガシーの大会に持ち込もうかと考えているデッキをいくつか挙げていこう。順番に意味は無いよ。



Humans
by Gene Richtsmeier
Maindeck:
4 Noble Hierarch
4 Mother of Runes
4 Dark Confidant
4 Stoneforge Mystic
4 Knight of the Reliquary
2 Mirran Crusader
3 Thoughtseize
4 Swords to Plowshares
1 Path to Exile
2 Lingering Souls
3 Vindicate
1 Umezawa’s Jitte
1 Sword of Fire and Ice
1 Batterskull
4 Marsh Flats
2 Windswept Heath
2 Savannah
2 Scrubland
1 Bayou
3 Cavern of Souls
1 Bojuka Bog
1 Karakas
1 Plains
1 Forest
4 Wasteland

Sideboard:
3 Ethersworn Canonist
3 Thalia, Guardian of Thraben
2 Yixlid Jailer
1 Path to Exile
3 Extirpate
2 Engineered Explosives
1 Sword of Light and Shadow

これは、僕が最近最も力を注いでいたデッキだ。前回の記事(http://www.starcitygames.com/magic/standard/24650-Oh-The-Humanity.html)からずっと使い続けているデッキで、それの最新版だ。最近は、増やしたVindicateとPath to Exileが使いやすいようにThaliaをサイドボードに置いている。
Thaliaをメインデッキにしても良いけど、デッキの基本構造と予想するマッチアップ次第だね。僕のデッキだとThaliaのせいでLingering SoulsとVindicateがぎこちなくなってしまうことが多く、そしてこの2枚のカードは僕のデッキのキーとなる要素だがら、注意しないといけないんだ。

全体的に、DelverとMerfolkが多いフィールドでのこのデッキのパフォーマンスにはとても満足している。
最近のレガシーの環境にアプローチするには、素晴らしいデッキだね。



Goblins
by Phimus Pan
8th place at SCG Legacy Nevada 7/22
Maindeck:
4 Goblin Lackey
3 Goblin Piledriver
2 Mogg War Marshal
2 Stingscourger
4 Goblin Warchief
1 Goblin Chieftain
4 Goblin Matron
4 Gempalm Incinerator
1 Goblin Sharpshooter
1 Tuktuk Scrapper
1 Krenko, Mob Boss
4 Goblin Ringleader
1 Siege-Gang Commander
2 Pyrokinesis
4 Aether Vial
14 Mountain
4 Cavern of Souls
4 Wasteland

Sideboard:
1 Stingscourger
1 Goblin King
3 Faerie Macabre
1 Boartusk Liege
1 Pyroblast
2 Red Elemental Blast
1 Pyrokinesis
3 Chalice of the Void
2 Relic of Progenitus

Goblinsがこのフォーマットでベストなデッキだと、多くのプレイヤーが考える時期がこれまでに何度かあった。参加するレガシーの大会で、必ず1回はGoblinsと対戦すると言い切れる時期があった。その頃とは明らかに環境が変わっているし、他のクリーチャーのカードパワーもGolinsのカードに追い付いたけど、それでも今はGoblinsがメタゲームの優れた位置にいると僕は感じている。

最大の理由はZooのプレイヤー人口が減っていることだ。ZooとGoblinsのマッチアップはGoblins側にとって悲惨だ。Zooが減ってMerfolkが増えている今はGoblinsにとって、しまっているデッキの埃を払って戦場に向かうにはまたとないチャンスだ。

僕はKrenko入りのデッキが本当に気に入っている。オールドスクールの部族デッキに新しいカードが入るのはクールだし、特にヘイストを与えるロードを出してから4ターン目にKrenkoをプレイするならなおさらだ。これは大抵の場合、対戦相手の死を意味する。



Merfolk
by Joshua Cho
1st place at SCG Legacy Buffalo 7/29
Maindeck:
4 Cursecatcher
4 Lord of Atlantis
4 Master of the Pearl Trident
4 Silvergill Adept
2 Coralhelm Commander
4 Merrow Reejerey
2 Spell Pierce
3 Daze
2 Dismember
4 Force of Will
3 Standstill
4 Aether Vial
12 Island
4 Mutavault
4 Wasteland

Sideboard:
2 Phantasmal Image
2 Kira, Great Glass-Spinner
1 Blue Elemental Blast
1 Spell Pierce
4 Submerge
3 Tormod’s Crypt
1 Relic of Progenitus
1 Umezawa’s Jitte

Merfolkは、Master of the Pearl Tridentのおかげで8枚の島渡りを得たことで、使用人口の中に一花咲かせたようだね。それに、最近のDelverデッキの構成比のおかげで、有利なポジションにいる。
Merfolkを構築するのであれば、僕のミラーマッチ用のテクニックをいくつか提示しよう。

より多くのUmezawa’s Jitteは回答たり得るだろうし、Vapor Snagも相手の攻撃に対して戦闘を有利に終わらせることができる。どちらにせよ、サイドボード後にはデッキから抜くべきカードが山ほどある。
自軍を守るためのSpell PierceやForce of Willがあり、カードを引くためのStandstillやSilvergill Adeptがあるこのデッキは、次の大会に持ち込むデッキの候補としてとても有力だ。



Zoo
by David Price
20th place at SCG Legacy DC 8/5
Maindeck:
4 Wild Nacatl
4 Loam Lion
4 Grim Lavamancer
4 Tarmogoyf
2 Qasali Pridemage
3 Thalia, Guardian of Thraben
4 Knight of the Reliquary
4 Lightning Bolt
4 Path to Exile
4 Chain Lightning
2 Umezawa’s Jitte
3 Arid Mesa
3 Windswept Heath
3 Wooded Foothills
3 Taiga
1 Savannah
3 Plateau
3 Horizon Canopy
1 Karakas
1 Wasteland

Sideboard:
2 Jotun Grunt
2 Red Elemental Blast
3 Ancient Grudge
2 Tormod’s Crypt
2 Grafdigger’s Cage
3 Choke
1 Bojuka Bog

最近は多くのプレイヤーがZooの使用を止めていることは知っているけど、Priceのリストはとても楽しくプレイできる。Horizon Canopyでカードを引き、こういった非常に攻撃的なデッキにKnight of the Reliquaryが入っているアドバンテージを最大限に引き出すことで、コストパフォーマンスに優れたクリーチャーや火力スペルで速やかにゲームを終わらせることができる。

Thaliaは、このデッキにおいて必要とする妨害手段を与えることで最後の数ポイントのダメージを稼ぐことができ、素晴らしい働きをする。



Maverick
by Orrin Beasley
3rd place at SCG Legacy DC 8/5
Maindeck:
4 Noble Hierarch
4 Mother of Runes
1 Fauna Shaman
1 Stoneforge Mystic
1 Scryb Ranger
2 Scavenging Ooze
3 Qasali Pridemage
1 Gaddock Teeg
4 Thalia, Guardian of Thraben
4 Knight of the Reliquary
4 Swords to Plowshares
1 Path to Exile
4 Green Sun’s Zenith
1 Sylvan Library
2 Umezawa’s Jitte
4 Windswept Heath
1 Wooded Foothills
4 Savannah
2 Horizon Canopy
2 Cavern of Souls
1 Karakas
1 Dryad Arbor
2 Forest
1 Plains
1 Karakas
4 Wasteland

Sideboard:
3 Faerie Macabre
1 Spike Feeder
2 Linvala, Keeper of Silence
1 Gut Shot
1 Crop Rotation
1 Nature’s Claim
1 Path to Exile
1 Life from the Loam
2 Armageddon
1 Bojuka Bog
1 Karakas

これまでに作られたG/Wデッキの中でも最高傑作のひとつで、相手に対する回答をサーチするGreen Sun’s ZenithとFauna Shamanの能力のおかげで、数々の優れた結果を残してきた。この攻撃的なクリーチャーデッキは、これらのサーチ手段と併せてScryb RangerやScavenging Oozeといった、想定されうる状況で壊滅的な回答を提供してくれるツールボックスを採用することで、このデッキを強力なものにした。
僕は、Maverickが近い将来このフォーマットから追いやられるような事態は起きないだろうと思っている。
このデッキについてはTodd Andersonが素晴らしい分析記事(http://www.starcitygames.com/magic/legacy/24735-Trust-Maverick-Breakdown.html)を書いてくれた。

僕はMinneapolisで開催されるSCG Openの日曜日、レガシーを楽しみにしている。レガシーの大きなイベントが毎週末開催されるので、このフォーマットでカギとなるのは、強力なデッキを選び、ゲームプランを相手に押し付け、ゲームの隅々まで知っておくことだ。
対戦することが予想されるマッチアップ、StonebladeやRUD DelverやMerfolkについては理解できるように努力しなければいけない。

このフォーマットの攻略は、間違いなく僕の楽しみであり、このままであって欲しい。上に挙げたリストはどれも来たるべきSCG Legacy Openを制するだけの能力があると信じているし、これらのデッキが実際に勝つのを、とても楽しみにしてるよ。

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