翻訳:SCGからChris VanMeterのU/B Tezzeret
2013年5月29日 翻訳U/B Tezzeret
Chris VanMeter
5/22
http://www.starcitygames.com/article/26200_U-B-Tezzeret.html
すまない、少し休みたかったんだ。いや、君のせいじゃないよ。君はいつだって素敵だし、僕が君にふさわしくないんじゃないかって。君にしてあげるべきことを、僕は何一つできないんだ。ごめんよBrainstorm。
まあ、最終的にBrainstormに戻るんだろうってことはわかっちゃいるんだけど、とりあえず今はAncient TomgとCity of Traitorsのコンビが織りなす神秘に浸かるのも良いだろうってこと。
以前に書いた(Metalworking At The Invitationalhttp://www.starcitygames.com/magic/standard/25960-Metalworking-At-The-Invitational.html)ように、SCG InvitationalでMetalworkerデッキを使い、ちょっとした成功を収めた。このデッキは、デッキ自体が強い上に、プレイしていてとても楽しいんだ。このフォーマットに存在するデッキの半分をChalice of the Voidでシャットアウトし、MetalworkerとGrim Monolithからマナを産み、Kuldotha Forgemasterで引っ張り出してくる巨大ロボット達で圧殺する。やりたい放題だろ?
残念なことに、このデッキは7枚の手札(あるいは、マリガンした6枚)を「オールイン」しなきゃいけないデッキで、私がこのフォーマットに幾分慣れてきた今となっては、このリスクは受け入れ難くなった。有り難いことに、Chris Andersenがこの問題を解決してくれた。
彼と私の2人が先週のSCGで使うことになったこのUB Tezzeretデッキは、リストを示された時点で気に入らない部分はほとんどなかった。このデッキには妨害手段、速度、Tinker(うん、あのTinkerだ)、最大数の8枚入れたプレインズウォーカー、この全てが揃っている。
U/B Tezzeret
Christffer Andersen
Creatures (4)
4 Baleful Strix
Planeswalkers (8)
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Tezzeret, Agent of Bolas
Lands (22)
1 Seat of the Synod
1 Island
1 Swamp
4 Ancient Tomb
3 City of Traitors
3 Darkslick Shores
3 Polluted Delta
4 Underground Sea
1 Academy Ruins
1 Urborg, Tomb of Yawgmoth
Spells (26)
4 Chalice of the Void
3 Dimir Signet
1 Engineered Explosives
1 Ensnaring Bridge
1 Nihil Spellbomb
1 Ratchet Bomb
2 Sword of the Meek
3 Talisman of Dominance
2 Thopter Foundry
4 Force of Will
2 Thirst For Knowledge
2 Transmute Artifact
Sideboard
2 Ensnaring Bridge
1 Grafdigger’s Cage
1 Meekstone
1 Pithing Needle
1 Trinisphere
1 Notion Thief
2 Vendilion Clique
2 Damnation
2 Duress
2 Perish
残念ながら私はRUG Delver戦での3ゲーム目に、対戦相手がEnsnaring BridgeをKrosan Gripで割ってからTarmofoyfを引いて私を殺すまでの間、4枚の土地しか引けなかった。
最終ラウンドでMatt Hoeyとペアリングされて、IDでお互いトップ32となって数百ドルを手することはできたけれど、がっかりもしていた。というのも、レガシーオープンで使われたデッキの中でこのUB Tezzeretが最高の1つであると確信していたし、私もChris Andersenと共にトップ8に入れるだろうと思っていたからだ。
では、デッキの内訳と、このデッキがどれだけ素晴らしいかを見ていこう。
4 Ancient Tomb
3 City of Traitors
これらの「Sol Ring」土地こそが、このデッキをデッキたらしめている要素だ。こららの土地が1枚でも初手にあれば、1ターン目にDimir Signet、Talisman of Dominance、Chalice of the Voidをプレイでき、SignetとTalismanによってプレインズウォーカーへとつなげることができる。この2種類の土地にはデメリットもあるけれど、このデッキの場合だとそれは些細なことだ。
Ancient TombからのダメージはThopter FoundryとSword of the Meekのコンボによって相殺されるし、Ensnaring Bridgeは戦闘ダメージを防いでくれる。
City of Traitorsの生贄に捧げなきゃいけないという部分は、SignetとTalismanなら無視できる。2ターン目に2枚目の土地をプレイしてプレインズウォーカーを叩き付けるなら、SignetかTalismanとプレインズウォーカーが残っている状態で、City of Traitorsを生贄に捧げたところで何も問題ないだろ?
4 Chalice of the Void
1 Ensnaring Bridge
1 Engineered Explosives
1 Ratchet Bomb
1 Nihil Spellbomb
これらはゲームコントロール用のアーティファクトだ。Atlanta Invitationalのレポート(http://www.starcitygames.com/magic/standard/25960-Metalworking-At-The-Invitational.html)で書いたように、今のレガシーにおいてChalice of the VoidをX=1でプレイするというのは、信じられないほど強力な行動なんだ。
そして非常に多くのデッキが、1ゲーム目のEnsnaring Bridgeを処理することができない。普通の構成であれば、RUG Delver、Sneak and Show、MerfolkはEnsnaring Bridgeに対処できるカードがメインデッキには入っていない。
Engineered ExplosivesとRatchet Bombはどちらも、Nimble Mongoose、Insectile Aberration、Counterbalance、ゴブリントークンなどを処理するのに適している。
Nihil Spellbombは、Chalice of the VoidをX=1でプレイした後に引くと全く役に立たないのでデッキに合わないように見えるかもしれないが、必要な場合はTransmute Artifactで調達することができる。それに、Transmute ArtifactやThopter Foundryの能力で生贄に捧げた時にカードを1枚引けるというのも、なかなか良いものだ。
2 Thirst for Knowledge
このデッキは、相手の1マナのスペルを無効化するChalice of the Voidに強く頼っているため、自らもBrainstormやPonderを使うことができない。幸いにも、ヴィンテージで使われているThirst for Knowledgeがあった。
このデッキはアーティファクトがメインのデッキなので、このカードはほぼ常にインスタントで3枚引いて1枚捨てるというカードとして機能する。Sword of the Meekを捨てておいて、Baleful StrixをプレイしてSwordを回収するななんてことすらできる。
3 Dimir Signet
3 Talisman of Dominance
Ancient of TombとCity of Traitors1枚でプレイでき、Grim Monolithと違って色マナを出すので、このデッキにとって完璧なマナ加速だ。そしてこの色マナを出すという能力は、プレインズウォーカーなどの色マナを要求するカードを相当数入れているこのデッキにとって、とても重要なんだ。
これらのマナ加速はアーティファクトでもあるため、Transmute Artifactの生贄に充てることができる。
2 Transmute Artifact
このカードこそ、間違いなく先週プレイした中で最も素晴らしいカードだ。
このカードは他の古いカードと同じく複雑なテキストで、Thopter FoundryとSword of the Meekのコンボを完成させたり、Ensnaring Bridgeでエルドラージやデーモンやマーフォークをシャットアウトしたりするためにこのカードをプレイする時に、カードの説明をしなければいけないという場面が何度もあった。
基本部分を挙げると、解決時に(キャスト時のコストとしてではなく)アーティファクトを1つ生贄に捧げ、その後でTinkerのようにアーティファクトをサーチして場に出す。Tinkerと異なるのは、生贄に捧げたアーティファクトよりもサーチしたアーティファクトの方が点数で見たマナコストが大きい場合に、その差分を支払わなければならないという部分だ。
何でこのカードがたったの15ドルしかしないのか、理解できない。まあ、SCGでは売り切れてるけどね。
Dimir Signetは差分のコストを払わずにThopter FoundryやSword of the Meekになる。Baleful Strixは追加1マナという低いコストでEnsnaring Bridgeになる。若干の追加マナさえ支払えば、Seat of the Synodですら他の必要なアーティファクトに変えることができる。
4 Baleful Strix
このPlanechase切っての優れ者は、このデッキで信じられないぐらいに働いてくれる。
・アーティファクトである。Transmute Artifactの生贄にできる。
・青いカードである。Force of Willのコストになり、Tezzeret, Agent of Bolasの+1能力で探すことができる。
・飛行と接死を持っている。プレインズウォーカーを守るためのブロッカーになる。
たった2マナで1/1飛行という無害なサイズだが、マルチな活躍をしてくれる。私が投資家だったら、このカードにも注意してただろうね。
4 Tezzeret, Agent of Bolas
4 Jace, the Mind Sculptor
Jaceについては、いまさら説明はいらないだろうね。彼はなんでも切り、そして刻んでしまう。まるでGinsuナイフのようなプレインズウォーカーだね。
Tezzeretの方はと言うと、その見た目よりもずっと強力で、Tezzeretを活用するためにデザインされたこういったデッキにおいては、Jaceよりも優れているんだ。
Tezzeretは何でもこなす。
5/5クリーチャーを製造して相手のプレインズウォーカーを始末してくれる。
+1能力ではThopter FoundryとSword of the Meekのコンボのような素晴らしいアーティファクトや、デッキに1枚ずつ入っている「コントロール用」アーティファクトや、ブロッカーとしてのBaleful Strixを探してくれる。
Tezzeretの最終奥義はとても強力で、しかもそのためには+1能力の起動を1回しか必要としない。それにこのデッキには2マナのアーティファクトやアーティファクト土地が大量に入っているため、対戦相手のライフを20点奪うのはとても簡単だ。
Jace, the Mind SculptorとTezzeret, Agent of Bolasはどちらも4マナのカードで、この「4マナ」というのはこのデッキでとても重要だ。
7枚の2マナ土地のおかげで1ターン目にDimir SignetかTalisman of Dominanceをプレイすることができ、2枚目の土地がAncient Tomb、City of Traitors、Urborg, Tomb of Yawgmothでさえなければ、2ターン目にJaceとTezzeretのどちらでもプレイすることができる。
Deathrite ShamanやStoneforge Mysticをプレイする相手に対して、2ターン目に4マナのプレインズウォーカーを叩き付けてやれるんだ。
2 Sword of the Meek
2 Thopter Foundry
残念ながら、それでも対戦相手のライフを0にする必要がある。2ターン目にJaceかTezzeretを叩き付けたら投了してもらいたいものだけど、たいていの場合そうはならない。Thopter FoundryとSword of the Meekが採用されているのはそのためだ。
強力であるがためにエクステンデッドで禁止されたこのコンボは、レガシーでも非常に効果的だ。
Thopter Foundryはトークンでないアーティファクトを生贄に捧げて1ライフと1体の青い1/1飛行クリーチャーを得ることができる。
Sword of the Meekは+1/+2という名前の通り大したことのない装備品だけれど、自分のコントロールで1/1のクリーチャーが場に出ると、墓地から場に出すことができる。
この2枚によって、1マナに付き1点のライフと1体の1/1クリーチャーを得ることができるようになる。このコンボは、Sword of the Meekを対象にした墓地対策カードのプレイにスタックして別のアーティファクトを生贄に捧げて誘発させられるため、レガシーで良く使われているSurgical Extractionのような墓地対策カードに耐性があるんだ。
1 Academy Ruins
私たちがこのデッキに加えた最後のカードがAcademy Ruinsだ。元々は21枚の土地と2枚のRatchet Bombが採用されていたけれど、私は22枚目の土地が欲しいと感じた。
私たちは無色マナしか生まない土地8枚を含む21枚の土地ではデッキをプレイしたくなかったので、このカードを土地と言うよりもスペルとして見做して追加することで、土地の総数を22枚に引き上げることができた。代わりに抜かれたのは、余分に感じていた2枚目のRatchet Bombだ。
Academy Ruinsは一日を通して素晴らしい働きをしてくれた。このカードのおかげで、打ち消しスペルやAbrupt DecayやDisenchantのようなカードに対して粘り強さを見せてくれた。
Thopter FoundryとSword of the Meekの足りない方や、Ensnaring Bridge、Chalice of the Voidなんかをライブラリートップに戻すことで、ゲームを激変させることができた。
それにこのデッキにはThopter Foundry、Ratchet Bomb、Engineered Explosives、Nihil Spellbombといった生贄に捧げられるアーティファクトがあるため、Academy Ruinsのおかげでライブラリー切れの心配も無くなる。
サイドボードは、多く存在するであろうデッキを念頭に置いて構築した。サイドボードを作る際には、簡単な「4つのステップ」(http://www.starcitygames.com/magic/standard/26088-Four-Steps-To-An-Effective-Sideboard.htmlで読めるよ)を踏むのが好きなんだけど、レガシーの場合は範囲が広すぎて難しい。
4つのステップの代わりに、私たちはこのデッキが苦手とするであろうデッキへの対策を積むことにしたんだ。
DamnationとPerishの採用は、Elvesが増え続けていることとGP Strasbourgの結果を受けてMaverickの復活が有り得ると判断したことからだ。有り難いことに、この2つのデッキはどちらもRUGデッキに対して強い。
MeekstoneはMerfolkとRUG Delverに対して非常に有効で、DuressとVendilion Cliqueは、StormデッキやあらゆるタイプのShow and Tellデッキに対して有効だ。
Jace, the Mind Sculptorへの違ったプレッシャーとしてNotion Thiefも1枚採用した。追加のEnsnaring BridgeはRUG Delver、Merfolk、Sneak and Show、Goblins、Maverickに効果がある。
この先も、このデッキは優位にあると思うね。他のプレイヤーがサイドボードに対策を用意するとしても、なお2ターン目か3ターン目のプレインズウォーカーに対処する必要に迫られる。
特段に不利なマッチアップも無いと感じたし、こちらのゲームプランに対して準備しているプレイヤーもいなかった。メインデッキとサイドボードの全てのカードを使用したのでデッキをいじろうとは思わないけど、変えた方が良い部分があるかもしれない。私たちはいつだって、他のプレイヤーよりも少なくとも一歩は先んじていたいんだ。
Esper Deathbladeが成功を収めていることを考慮すると、Notion Thiefをメインデッキに入れる価値があるかもしれないけれど、そうしなくてもこのマッチアップは有利だと思っている。
もしかしたら、デッキに入っている個々のカードについてと各カード間のシナジーに関して解説したものが、このデッキを使おうというプレイヤーにとって役立つかもしれない。
私とChris Andersonが、Reuben Breslerと一緒にデッキの思考過程について彼の視点から解説した様子を、ここ(http://www.youtube.com/watch?v=V4uZBJfVBoU&feature=player_embedded)で見ることができる。
先週末はこのデッキで爆発的なプレイをしたし、このデッキは間違いなくお勧めだ。
今週末は友人のJesse Bradburyと一緒に、North CarolinaのRaleighで開催されるAnimazementに行くからSCG Dallasには参加できないんだ。コスプレはしないけど、初めての「コンベンション」だから今からとても楽しみだよ!もしその会場で私を見かけたら、遠慮なく挨拶してくれ。
Chris VanMeter
5/22
http://www.starcitygames.com/article/26200_U-B-Tezzeret.html
すまない、少し休みたかったんだ。いや、君のせいじゃないよ。君はいつだって素敵だし、僕が君にふさわしくないんじゃないかって。君にしてあげるべきことを、僕は何一つできないんだ。ごめんよBrainstorm。
まあ、最終的にBrainstormに戻るんだろうってことはわかっちゃいるんだけど、とりあえず今はAncient TomgとCity of Traitorsのコンビが織りなす神秘に浸かるのも良いだろうってこと。
以前に書いた(Metalworking At The Invitationalhttp://www.starcitygames.com/magic/standard/25960-Metalworking-At-The-Invitational.html)ように、SCG InvitationalでMetalworkerデッキを使い、ちょっとした成功を収めた。このデッキは、デッキ自体が強い上に、プレイしていてとても楽しいんだ。このフォーマットに存在するデッキの半分をChalice of the Voidでシャットアウトし、MetalworkerとGrim Monolithからマナを産み、Kuldotha Forgemasterで引っ張り出してくる巨大ロボット達で圧殺する。やりたい放題だろ?
残念なことに、このデッキは7枚の手札(あるいは、マリガンした6枚)を「オールイン」しなきゃいけないデッキで、私がこのフォーマットに幾分慣れてきた今となっては、このリスクは受け入れ難くなった。有り難いことに、Chris Andersenがこの問題を解決してくれた。
彼と私の2人が先週のSCGで使うことになったこのUB Tezzeretデッキは、リストを示された時点で気に入らない部分はほとんどなかった。このデッキには妨害手段、速度、Tinker(うん、あのTinkerだ)、最大数の8枚入れたプレインズウォーカー、この全てが揃っている。
U/B Tezzeret
Christffer Andersen
Creatures (4)
4 Baleful Strix
Planeswalkers (8)
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Tezzeret, Agent of Bolas
Lands (22)
1 Seat of the Synod
1 Island
1 Swamp
4 Ancient Tomb
3 City of Traitors
3 Darkslick Shores
3 Polluted Delta
4 Underground Sea
1 Academy Ruins
1 Urborg, Tomb of Yawgmoth
Spells (26)
4 Chalice of the Void
3 Dimir Signet
1 Engineered Explosives
1 Ensnaring Bridge
1 Nihil Spellbomb
1 Ratchet Bomb
2 Sword of the Meek
3 Talisman of Dominance
2 Thopter Foundry
4 Force of Will
2 Thirst For Knowledge
2 Transmute Artifact
Sideboard
2 Ensnaring Bridge
1 Grafdigger’s Cage
1 Meekstone
1 Pithing Needle
1 Trinisphere
1 Notion Thief
2 Vendilion Clique
2 Damnation
2 Duress
2 Perish
残念ながら私はRUG Delver戦での3ゲーム目に、対戦相手がEnsnaring BridgeをKrosan Gripで割ってからTarmofoyfを引いて私を殺すまでの間、4枚の土地しか引けなかった。
最終ラウンドでMatt Hoeyとペアリングされて、IDでお互いトップ32となって数百ドルを手することはできたけれど、がっかりもしていた。というのも、レガシーオープンで使われたデッキの中でこのUB Tezzeretが最高の1つであると確信していたし、私もChris Andersenと共にトップ8に入れるだろうと思っていたからだ。
では、デッキの内訳と、このデッキがどれだけ素晴らしいかを見ていこう。
4 Ancient Tomb
3 City of Traitors
これらの「Sol Ring」土地こそが、このデッキをデッキたらしめている要素だ。こららの土地が1枚でも初手にあれば、1ターン目にDimir Signet、Talisman of Dominance、Chalice of the Voidをプレイでき、SignetとTalismanによってプレインズウォーカーへとつなげることができる。この2種類の土地にはデメリットもあるけれど、このデッキの場合だとそれは些細なことだ。
Ancient TombからのダメージはThopter FoundryとSword of the Meekのコンボによって相殺されるし、Ensnaring Bridgeは戦闘ダメージを防いでくれる。
City of Traitorsの生贄に捧げなきゃいけないという部分は、SignetとTalismanなら無視できる。2ターン目に2枚目の土地をプレイしてプレインズウォーカーを叩き付けるなら、SignetかTalismanとプレインズウォーカーが残っている状態で、City of Traitorsを生贄に捧げたところで何も問題ないだろ?
4 Chalice of the Void
1 Ensnaring Bridge
1 Engineered Explosives
1 Ratchet Bomb
1 Nihil Spellbomb
これらはゲームコントロール用のアーティファクトだ。Atlanta Invitationalのレポート(http://www.starcitygames.com/magic/standard/25960-Metalworking-At-The-Invitational.html)で書いたように、今のレガシーにおいてChalice of the VoidをX=1でプレイするというのは、信じられないほど強力な行動なんだ。
そして非常に多くのデッキが、1ゲーム目のEnsnaring Bridgeを処理することができない。普通の構成であれば、RUG Delver、Sneak and Show、MerfolkはEnsnaring Bridgeに対処できるカードがメインデッキには入っていない。
Engineered ExplosivesとRatchet Bombはどちらも、Nimble Mongoose、Insectile Aberration、Counterbalance、ゴブリントークンなどを処理するのに適している。
Nihil Spellbombは、Chalice of the VoidをX=1でプレイした後に引くと全く役に立たないのでデッキに合わないように見えるかもしれないが、必要な場合はTransmute Artifactで調達することができる。それに、Transmute ArtifactやThopter Foundryの能力で生贄に捧げた時にカードを1枚引けるというのも、なかなか良いものだ。
2 Thirst for Knowledge
このデッキは、相手の1マナのスペルを無効化するChalice of the Voidに強く頼っているため、自らもBrainstormやPonderを使うことができない。幸いにも、ヴィンテージで使われているThirst for Knowledgeがあった。
このデッキはアーティファクトがメインのデッキなので、このカードはほぼ常にインスタントで3枚引いて1枚捨てるというカードとして機能する。Sword of the Meekを捨てておいて、Baleful StrixをプレイしてSwordを回収するななんてことすらできる。
3 Dimir Signet
3 Talisman of Dominance
Ancient of TombとCity of Traitors1枚でプレイでき、Grim Monolithと違って色マナを出すので、このデッキにとって完璧なマナ加速だ。そしてこの色マナを出すという能力は、プレインズウォーカーなどの色マナを要求するカードを相当数入れているこのデッキにとって、とても重要なんだ。
これらのマナ加速はアーティファクトでもあるため、Transmute Artifactの生贄に充てることができる。
2 Transmute Artifact
このカードこそ、間違いなく先週プレイした中で最も素晴らしいカードだ。
このカードは他の古いカードと同じく複雑なテキストで、Thopter FoundryとSword of the Meekのコンボを完成させたり、Ensnaring Bridgeでエルドラージやデーモンやマーフォークをシャットアウトしたりするためにこのカードをプレイする時に、カードの説明をしなければいけないという場面が何度もあった。
基本部分を挙げると、解決時に(キャスト時のコストとしてではなく)アーティファクトを1つ生贄に捧げ、その後でTinkerのようにアーティファクトをサーチして場に出す。Tinkerと異なるのは、生贄に捧げたアーティファクトよりもサーチしたアーティファクトの方が点数で見たマナコストが大きい場合に、その差分を支払わなければならないという部分だ。
何でこのカードがたったの15ドルしかしないのか、理解できない。まあ、SCGでは売り切れてるけどね。
Dimir Signetは差分のコストを払わずにThopter FoundryやSword of the Meekになる。Baleful Strixは追加1マナという低いコストでEnsnaring Bridgeになる。若干の追加マナさえ支払えば、Seat of the Synodですら他の必要なアーティファクトに変えることができる。
4 Baleful Strix
このPlanechase切っての優れ者は、このデッキで信じられないぐらいに働いてくれる。
・アーティファクトである。Transmute Artifactの生贄にできる。
・青いカードである。Force of Willのコストになり、Tezzeret, Agent of Bolasの+1能力で探すことができる。
・飛行と接死を持っている。プレインズウォーカーを守るためのブロッカーになる。
たった2マナで1/1飛行という無害なサイズだが、マルチな活躍をしてくれる。私が投資家だったら、このカードにも注意してただろうね。
4 Tezzeret, Agent of Bolas
4 Jace, the Mind Sculptor
Jaceについては、いまさら説明はいらないだろうね。彼はなんでも切り、そして刻んでしまう。まるでGinsuナイフのようなプレインズウォーカーだね。
Tezzeretの方はと言うと、その見た目よりもずっと強力で、Tezzeretを活用するためにデザインされたこういったデッキにおいては、Jaceよりも優れているんだ。
Tezzeretは何でもこなす。
5/5クリーチャーを製造して相手のプレインズウォーカーを始末してくれる。
+1能力ではThopter FoundryとSword of the Meekのコンボのような素晴らしいアーティファクトや、デッキに1枚ずつ入っている「コントロール用」アーティファクトや、ブロッカーとしてのBaleful Strixを探してくれる。
Tezzeretの最終奥義はとても強力で、しかもそのためには+1能力の起動を1回しか必要としない。それにこのデッキには2マナのアーティファクトやアーティファクト土地が大量に入っているため、対戦相手のライフを20点奪うのはとても簡単だ。
Jace, the Mind SculptorとTezzeret, Agent of Bolasはどちらも4マナのカードで、この「4マナ」というのはこのデッキでとても重要だ。
7枚の2マナ土地のおかげで1ターン目にDimir SignetかTalisman of Dominanceをプレイすることができ、2枚目の土地がAncient Tomb、City of Traitors、Urborg, Tomb of Yawgmothでさえなければ、2ターン目にJaceとTezzeretのどちらでもプレイすることができる。
Deathrite ShamanやStoneforge Mysticをプレイする相手に対して、2ターン目に4マナのプレインズウォーカーを叩き付けてやれるんだ。
2 Sword of the Meek
2 Thopter Foundry
残念ながら、それでも対戦相手のライフを0にする必要がある。2ターン目にJaceかTezzeretを叩き付けたら投了してもらいたいものだけど、たいていの場合そうはならない。Thopter FoundryとSword of the Meekが採用されているのはそのためだ。
強力であるがためにエクステンデッドで禁止されたこのコンボは、レガシーでも非常に効果的だ。
Thopter Foundryはトークンでないアーティファクトを生贄に捧げて1ライフと1体の青い1/1飛行クリーチャーを得ることができる。
Sword of the Meekは+1/+2という名前の通り大したことのない装備品だけれど、自分のコントロールで1/1のクリーチャーが場に出ると、墓地から場に出すことができる。
この2枚によって、1マナに付き1点のライフと1体の1/1クリーチャーを得ることができるようになる。このコンボは、Sword of the Meekを対象にした墓地対策カードのプレイにスタックして別のアーティファクトを生贄に捧げて誘発させられるため、レガシーで良く使われているSurgical Extractionのような墓地対策カードに耐性があるんだ。
1 Academy Ruins
私たちがこのデッキに加えた最後のカードがAcademy Ruinsだ。元々は21枚の土地と2枚のRatchet Bombが採用されていたけれど、私は22枚目の土地が欲しいと感じた。
私たちは無色マナしか生まない土地8枚を含む21枚の土地ではデッキをプレイしたくなかったので、このカードを土地と言うよりもスペルとして見做して追加することで、土地の総数を22枚に引き上げることができた。代わりに抜かれたのは、余分に感じていた2枚目のRatchet Bombだ。
Academy Ruinsは一日を通して素晴らしい働きをしてくれた。このカードのおかげで、打ち消しスペルやAbrupt DecayやDisenchantのようなカードに対して粘り強さを見せてくれた。
Thopter FoundryとSword of the Meekの足りない方や、Ensnaring Bridge、Chalice of the Voidなんかをライブラリートップに戻すことで、ゲームを激変させることができた。
それにこのデッキにはThopter Foundry、Ratchet Bomb、Engineered Explosives、Nihil Spellbombといった生贄に捧げられるアーティファクトがあるため、Academy Ruinsのおかげでライブラリー切れの心配も無くなる。
サイドボードは、多く存在するであろうデッキを念頭に置いて構築した。サイドボードを作る際には、簡単な「4つのステップ」(http://www.starcitygames.com/magic/standard/26088-Four-Steps-To-An-Effective-Sideboard.htmlで読めるよ)を踏むのが好きなんだけど、レガシーの場合は範囲が広すぎて難しい。
4つのステップの代わりに、私たちはこのデッキが苦手とするであろうデッキへの対策を積むことにしたんだ。
DamnationとPerishの採用は、Elvesが増え続けていることとGP Strasbourgの結果を受けてMaverickの復活が有り得ると判断したことからだ。有り難いことに、この2つのデッキはどちらもRUGデッキに対して強い。
MeekstoneはMerfolkとRUG Delverに対して非常に有効で、DuressとVendilion Cliqueは、StormデッキやあらゆるタイプのShow and Tellデッキに対して有効だ。
Jace, the Mind Sculptorへの違ったプレッシャーとしてNotion Thiefも1枚採用した。追加のEnsnaring BridgeはRUG Delver、Merfolk、Sneak and Show、Goblins、Maverickに効果がある。
この先も、このデッキは優位にあると思うね。他のプレイヤーがサイドボードに対策を用意するとしても、なお2ターン目か3ターン目のプレインズウォーカーに対処する必要に迫られる。
特段に不利なマッチアップも無いと感じたし、こちらのゲームプランに対して準備しているプレイヤーもいなかった。メインデッキとサイドボードの全てのカードを使用したのでデッキをいじろうとは思わないけど、変えた方が良い部分があるかもしれない。私たちはいつだって、他のプレイヤーよりも少なくとも一歩は先んじていたいんだ。
Esper Deathbladeが成功を収めていることを考慮すると、Notion Thiefをメインデッキに入れる価値があるかもしれないけれど、そうしなくてもこのマッチアップは有利だと思っている。
もしかしたら、デッキに入っている個々のカードについてと各カード間のシナジーに関して解説したものが、このデッキを使おうというプレイヤーにとって役立つかもしれない。
私とChris Andersonが、Reuben Breslerと一緒にデッキの思考過程について彼の視点から解説した様子を、ここ(http://www.youtube.com/watch?v=V4uZBJfVBoU&feature=player_embedded)で見ることができる。
先週末はこのデッキで爆発的なプレイをしたし、このデッキは間違いなくお勧めだ。
今週末は友人のJesse Bradburyと一緒に、North CarolinaのRaleighで開催されるAnimazementに行くからSCG Dallasには参加できないんだ。コスプレはしないけど、初めての「コンベンション」だから今からとても楽しみだよ!もしその会場で私を見かけたら、遠慮なく挨拶してくれ。
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