Leaving A Legacy: I Am A Thief
Lauren Nolen
5/23
http://www.starcitygames.com/article/26212_Leaving-A-Legacy--I-Am-A-Thief.html
俺がシーフだ!他人のモノは俺のモノ。Justin Uppalのような何の罪もない青年に狙いをつけて、大事そうに抱えているものを頂く。欲しいのは札入れじゃない。時計でも財布でもない。お前から盗むのを、誰も邪魔することはできない。
欲しいものは評価だ。
私は、SCG Openシリーズ以外でのレガシー経験がほぼ皆無だ。自分のデッキを持っていないし、そもそもオハイオ州デイトンではレガシーが盛んじゃない。
ここ5回のOpenと2回のInvitationalではEsper Stonebladeデッキを使った。このデッキでとても良い結果を残していたけど、アトランタでおnInvitationalでBrian Braun-Duinが使ったDeathrite Shamanバージョンも使ってみたかった。
Esper Deathblade
Brian Braun-Duin
3位(4/7/2013 Invitational)
メインデッキ
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
1 Marsh Flats
2 Tundra
3 Underground Sea
1 Creeping Tar Pit
1 Scrubland
1 Tropical Island
1 Island
1 Plains
1 Swamp
1 Karakas
2 Wasteland
4 Deathrite Shaman
4 Stoneforge Mystic
4 Dark Confidant
3 Snapcaster Mage
2 Liliana of the Veil
3 Jace, the Mind Sculptor
4 Brainstorm
1 Ponder
4 Swords to Plowshares
3 Thoughtseize
2 Inquisition of Kozilek
1 Counterspell
1 Umezawa’s Jitte
1 Batterskull
サイドボード
1 Snapcaster Mage
1 Counterspell
1 Disenchant
3 Force of Will
1 Path to Exile
2 Surgical Extraction
2 Vendilion Clique
2 Supreme Verdict
1 Thoughtseize
1 Vindicate
BBDのデッキは、青いコントロールデッキとRUG Delverデッキが非常に多いという、Invitational特有のメタゲームに合わせて調整されたのだと思う。
私はOpenに出るたびにコンボデッキと3・4回当たっているので、Force of Willをメインデッキに移すことにした。Lilianaはそれほど良さそうに思えなかったので、抜いてしまった。
いくつかのスロットを調整し、最終的にこのような構成に仕上がった。
Esper Deathblade
Lauren Nolen
1位(5/19/2013 Open)
メインデッキ
4 Flooded Strand
1 Polluted Delta
1 Marsh Flats
3 Scalding Tarn
2 Misty Rainforest
2 Tundra
3 Underground Sea
1 Scrubland
1 Tropical Island
1 Island
1 Plains
1 Swamp
2 Wasteland
4 Deathrite Shaman
4 Stoneforge Mystic
4 Dark Confidant
2 Snapcaster Mage
1 Vendilion Clique
1 Notion Thief
3 Jace, the Mind Sculptor
4 Brainstorm
4 Swords to Plowshares
3 Thoughtseize
2 Inquisition of Kozilek
3 Force of Will
1 Umezawa’s Jitte
1 Batterskull
サイドボード
2 Meddling Mage
1 Snapcaster Mage
1 Celestial Purge
1 Counterspell
1 Disenchant
1 Force of Will
1 Hydroblast
1 Path to Exile
2 Surgical Extraction
2 Supreme Verdict
1 Thoughtseize
1 Vindicate
リストを見て、ひどい土地構成だなんて言わないでくれ。Polluted DeltaとKarakasが手に入らなかったから、これらは仕方なく他の青フェッチで代用することにしたんだ。
Polluted Deltaの方が良いのは言うまでもないことだけど、この構成でもデッキの動きにはほとんど支障が無い。
なんでNotion Thiefがメインデッキに入っているかって?このカードの強さを確かめずにいられなかったからさ。ここ数週間Notion Thiefを使いたいと思っていたし、このカードを使うのを2ゲーム目や3ゲーム目まで待つことなんてできなかった。
トーナメント全体を通して1ゲームか2ゲームをこのカードのおかげで勝てれば十分だと思っていた。Brainstormに合わせて着地させればそのゲームはほぼ負けようがないし、仕事をしないマッチアップがあるこのカードを使うには、それでも見合うと考えた。
Brainstormに合わせたのは1回だけだったけど、これからはみんながこのカードを警戒するようになるだろうと思う。
この泥棒の冒険に付き合ってくれた仲間は、Scott Ruggero、エグゼクティブプロデューサーのJohn Douglass、そして10Kチャンピオン仲間のAdam Prosakだ。まず、「10Kチャンピオン」っていうのが何のことで、どうしてついた名前なのかを説明しておこう。
まだ若かりし日の2006年まで話はさかのぼるが、私はVSシステムというゲームをプレイしていた。Magicに似たゲームだったが、マーベルやDCといったアメコミヒーローをテーマにしたゲームだった。
VSシステム通じて、当時シンシナティに住んでいて、いつも大会で顔を合わせていたAdam Prosakと知り合った。
10Kというのは、参加者が100名しかいないことを除けば、MagicでいうところのGrand Prixみたいなものだった。私はその10Kを1回優勝し、Adam Prosakは2回優勝した。
VSシステムは6年で打ち切られてしまい、その後私とAdamはどちらもSCG Invitationalでも優勝することになった。どういうわけか、ある日私たちはお互いのタイトルにちなんで、10Kチャンピオンと呼び合うようになり、それが定着した。今じゃみんなが私を、Magicでの賞金1万ドルのつもりで10Kチャンピオンと呼ぶけれど、実際にはVSシステムの10Kは1位に2万5千ドルが与えられるだけだった。
さて、極悪非道な盗みの話に戻ろう。デイトンを発って車で6時間、金曜日の夕方にナッシュビルに到着した。車中で私たちは、誰かが古いカードの名前を挙げ、私がそのカード名から効果を推測する、というゲームをした。私はM10からMagicに触れた上にモダンをやっていないので、効果を全く知らないカードが山ほどあるんだ。
何枚かのカードは、だいぶ良い線いっていた。例えば、Transmute Artifactを挙げられて、「1UU アーティファクトを1つ生贄に捧げ、生贄に捧げたカードと同じマナコストのアーティファクトをライブラリーからサーチして場に出す」という効果を想像した。悪くないよね?
土曜日のスタンダードではJundデッキを使用して15位で終えることができた。これまでの2ヵ月間はAristocratsデッキを使っていたんだけど、Gruul Aggroデッキとのマッチアップが気に入らなかった。このデッキにとって一番相性の良いマッチアップはGBW Reanimatorデッキだけど、この相手は減っていた。
同乗していたメンバーは、10KチャンピオンAdam Prosakを除いて全員がトップ16に入ることができた。Adamはデッキリストを記入するのに慣れていない上に、Strmkirk Nobleと言うカードが大好きだった。気付いたらデッキに5枚入れてしまっていたほどに。そしてAdamはこの日の午後をMagicに触れずに過ごすはめになってしまったんだ。
私たちはホテルに戻り、ジョージアから来てるプレイヤーを加えてチームロチェスターで遊んだ。私はNotion Thiefを入れた遅めのGrixisデッキをドラフトした。Cluestoneの起動にスタックでのThiefがゲームを決定付けたマッチがあり、レガシーでもメインデッキに入れるのは良い選択だと考えた。
レガシーではスイスラウンドで6-1-1し、OMW%の差で8位に入ることができた。スイスラウンドではJacob BaughのStormデッキに負け、GBW Midrangeデッキと引き分けた。
去年のアトランタInvitationalでは3回も引き分けたせいで20位に終わってしまい、数千ドルも賞金が減ってしまったため、今年はプレイングを早くすることに努めていて、これまではなかなかうまくいっていると思う。
別に警告を受けたりするほどプレイングが遅いわけじゃなくて、レガシーのコントロールデッキや中速デッキのミラーマッチでは選択肢が非常に多くなることがあり、3ゲームプレイするマッチは1時間かかってしまうこともある。
10KチャンピオンAdam Prosakは、レガシーでは正しいデッキリストを書き上げ、数を10まで数えるという作業を何とか終日こなし、トップ8に入ることができた。
Adamと私との間では、Openで対戦することがあればそれがどんな場面であっても、毎ゲームお互いが手札0枚までマリガンするという約束があり、たぶんこの約束があったからスタンダードのデッキにStromkirk Noblesを5枚入れたんじゃないのかな。
準々決勝ではJacob BaughのStormデッキと再対戦することにになった。1ゲーム目は大量の無駄カードがある上に、無理やり勝つための早いクロックも無いため、このマッチアップはそれほど有利じゃないと思っている。
このためにStorm側は、それほど妨害されることも無く初めの4ターンで完璧な手札を揃えることができる。
サイドボード後のゲームは、Swords to Plowsharesを全て打ち消しスペルとThoughtseizeとMeddling Mageに換えるため、改善される。Jacobはスイスラウンドで1位だったために先手で、これも悪い要素だ。
幸いにして、こっちは太陽よりも熱いんじゃないかってドローをし、Jacobの方は土地土地Infernal Tutor、そして何枚かのRitualというドローだった。
彼は土地を置いてもなお手札に土地があるために暴勇できず、次のターンもまた土地というドローが死ぬまで続いた。
2ゲーム目は序盤にJacobの手札からInfernal Tutorを捨てさせ、残った手札をRitualだけにすることができた。Tendrils of Agonyを指定したMeddling Mageを場に出したことで、彼が勝つためにはInfernal TutorとMeddling Mageへの回答の、両方が必要となった。彼はRitualばかりをドローし、このゲームも私が勝った。
この時点で私は興奮していた。この準々決勝を勝てるとは思ってなかったし、そしてAdamの方はJustin UppalのBUGデッキとの対戦で、これはAdamに有利なマッチアップだったからだ。SCG Liveのカメラが撮影する前で、手札0枚同士の対戦が実現するかと思って興奮していたけれど、Adamは計算が得意じゃないことと、そして彼がとても金を嫌っているということを忘れていた。
Adamの手札には複数のInfernal Tutorと1枚のDark Ritualがあった。彼は自分の最終ターンにInfernal Tutorを全てRitualに変え、12マナを出し、そして死んだ。私なら最後のInfernal Tutorで何か別のカードを持ってくるだろうけど、でもほら、私はAdamと違ってStormデッキを使ってこの前のInvitationalでトップ8に入ったりしてないしね。
「0枚までマリガン」ゲームの夢は砕けたけれど、1対6交換の夢がまだ残っていた。
Justinのデッキには、Baleful Strix、Ancestral Vision、Brainstorm、Jace, the Mind Sculptorといった、Thiefに狙われたら大損害になるカードが入っていた。
それに、彼のデッキにはNothion Thiefをインスタント速度で除去できるカードが入っていないので、彼を吹き飛ばすチャンスがあるってことはわかっていた。
Justinは、この世界の過酷な現実なんて気にも留めない純真な少年のようだった。彼はトップ8に入れたことを喜び、そして優勝を手にするという夢を抱いていた。
そして、それは起こった。
カメラは、Justinの平和な少年時代が終わったまさにその瞬間を捉えた。彼は今や世界は悲惨な所だということ、何も起こらないと思い込んでJaceでBrainstormしてはいけない場所だということを知った、
これまでのマジックでの対戦歴の中でも、間違いなくこれは最高の瞬間だったけれど、星は連なるもので、2ゲーム目にもBrainstormにThiefを合わせることになった。このマッチの様子はここ(http://www.twitch.tv/scglive/b/405522193?t=12h20m)で全てを見ることができる。
決勝の前には、こんなやり取りをした。
私:「デッキにNotion Thiefは入ってる?」
Jack Fogle:「いや、サイドボードにスロットが無くてね。あれ、君は1枚採用してたと思ったんだけど、サイドボードに見当たらないね」
私:「デッキリストの左上をもっとよく見た方が良いんじゃないかな」
Jackは私と同じようなデッキを使っていた。2ゲーム目に、お互いに場には土地以外に無く、Jackは手札にDark Confidantを持っているという状況になった。この時点でなんとなく、Jaceを引くだろうからスキルを見せつけて99.7%ぐらいの確率で私が勝つだろうと思った。
このデッキには、変更を加えられる部分もある。Force of Willの有無はメタゲーム次第だ。ナッシュビルでは必要だろうと思ったけど、実際に戦った後では必要無かったとわかったため、今はサイドボードに移してある。
Force of Willをメインデッキに入れたいのであれば、Force of Willのコストを確保するために1・2枚の青いカードを用意する必要があるし、おそらくそれはPonderになるだろうね。
Notion Thiefはレガシーで最も楽しいカードだけど、大会で勝つ可能性を最大化したいならば、このカードはサイドボードに控えさせておいた方が良い。
Shardless BUGのようなデッキとのマッチアップを有利にしてくれるけど、大抵の場合は相手のドローに対してねじ込むのは難しい。
Force of Willをメインデッキに入れるのであれば、関係あるカードを常に探せるようになるため、少しはこのカードも良くなるだろうね。
次のレガシーイベントに参加するとしたら、こんなリストで出るよ。
Esper Deathblade
Lauren Nolen
メインデッキ
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
1 Marsh Flats
2 Tundra
3 Underground Sea
1 Scrubland
1 Tropical Island
1 Creeping Tar Pit
1 Island
1 Plains
1 Swamp
1 Karakas
2 Wasteland
4 Deathrite Shaman
4 Stoneforge Mystic
4 Dark Confidant
2 Snapcaster Mage
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Brainstorm
1 Ponder
4 Swords to Plowshares
3 Thoughtseize
2 Inquisition of Kozilek
1 Counterspell
2 Lingering Souls
1 Umezawa’s Jitte
1 Batterskull
サイドボード
2 Meddling Mage
1 Notion Thief
1 Snapcaster Mage
1 Disenchant
4 Force of Will
1 Path to Exile
2 Surgical Extraction
2 Supreme Verdict
1 Thoughtseize
Esper Deathbladeはメタゲーム上優位にあると思う。遅い消耗戦デッキを相手にとても優れていて、コンボデッキ相手にもサイドボード後はしっかりしたゲーム運びができる。
プレイの種類は山のようにあるし、あらゆるゲームでいくつもの決定を下さないといけない。
私はエクセルで今年の戦績を管理している。去年はとても良い成績を収められたし、今年はイベントごとにいくら稼いでいるのかを正確に知りたいんだ。
今年は4回のOpenに参加して平均順位は15位で、今後はさらにレガシーへの参加頻度を高めて賞金を増やすつもりだ。
この先数ヶ月で、Notion Thiefによる窃盗活動がどれだけ行われるのか、耳にするのを楽しみにしているよ。
来月のセントルイスとコロンバスのOpenには参加するつもりだし、できればバルティモアにも参加したい。できたらそこで、どうやって1対7交換をしたのか、ひどい話を聞かせて欲しい。
読んでくれてありがとう。
Lauren Nolen
Lauren Nolen
5/23
http://www.starcitygames.com/article/26212_Leaving-A-Legacy--I-Am-A-Thief.html
俺がシーフだ!他人のモノは俺のモノ。Justin Uppalのような何の罪もない青年に狙いをつけて、大事そうに抱えているものを頂く。欲しいのは札入れじゃない。時計でも財布でもない。お前から盗むのを、誰も邪魔することはできない。
欲しいものは評価だ。
私は、SCG Openシリーズ以外でのレガシー経験がほぼ皆無だ。自分のデッキを持っていないし、そもそもオハイオ州デイトンではレガシーが盛んじゃない。
ここ5回のOpenと2回のInvitationalではEsper Stonebladeデッキを使った。このデッキでとても良い結果を残していたけど、アトランタでおnInvitationalでBrian Braun-Duinが使ったDeathrite Shamanバージョンも使ってみたかった。
Esper Deathblade
Brian Braun-Duin
3位(4/7/2013 Invitational)
メインデッキ
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
1 Marsh Flats
2 Tundra
3 Underground Sea
1 Creeping Tar Pit
1 Scrubland
1 Tropical Island
1 Island
1 Plains
1 Swamp
1 Karakas
2 Wasteland
4 Deathrite Shaman
4 Stoneforge Mystic
4 Dark Confidant
3 Snapcaster Mage
2 Liliana of the Veil
3 Jace, the Mind Sculptor
4 Brainstorm
1 Ponder
4 Swords to Plowshares
3 Thoughtseize
2 Inquisition of Kozilek
1 Counterspell
1 Umezawa’s Jitte
1 Batterskull
サイドボード
1 Snapcaster Mage
1 Counterspell
1 Disenchant
3 Force of Will
1 Path to Exile
2 Surgical Extraction
2 Vendilion Clique
2 Supreme Verdict
1 Thoughtseize
1 Vindicate
BBDのデッキは、青いコントロールデッキとRUG Delverデッキが非常に多いという、Invitational特有のメタゲームに合わせて調整されたのだと思う。
私はOpenに出るたびにコンボデッキと3・4回当たっているので、Force of Willをメインデッキに移すことにした。Lilianaはそれほど良さそうに思えなかったので、抜いてしまった。
いくつかのスロットを調整し、最終的にこのような構成に仕上がった。
Esper Deathblade
Lauren Nolen
1位(5/19/2013 Open)
メインデッキ
4 Flooded Strand
1 Polluted Delta
1 Marsh Flats
3 Scalding Tarn
2 Misty Rainforest
2 Tundra
3 Underground Sea
1 Scrubland
1 Tropical Island
1 Island
1 Plains
1 Swamp
2 Wasteland
4 Deathrite Shaman
4 Stoneforge Mystic
4 Dark Confidant
2 Snapcaster Mage
1 Vendilion Clique
1 Notion Thief
3 Jace, the Mind Sculptor
4 Brainstorm
4 Swords to Plowshares
3 Thoughtseize
2 Inquisition of Kozilek
3 Force of Will
1 Umezawa’s Jitte
1 Batterskull
サイドボード
2 Meddling Mage
1 Snapcaster Mage
1 Celestial Purge
1 Counterspell
1 Disenchant
1 Force of Will
1 Hydroblast
1 Path to Exile
2 Surgical Extraction
2 Supreme Verdict
1 Thoughtseize
1 Vindicate
リストを見て、ひどい土地構成だなんて言わないでくれ。Polluted DeltaとKarakasが手に入らなかったから、これらは仕方なく他の青フェッチで代用することにしたんだ。
Polluted Deltaの方が良いのは言うまでもないことだけど、この構成でもデッキの動きにはほとんど支障が無い。
なんでNotion Thiefがメインデッキに入っているかって?このカードの強さを確かめずにいられなかったからさ。ここ数週間Notion Thiefを使いたいと思っていたし、このカードを使うのを2ゲーム目や3ゲーム目まで待つことなんてできなかった。
トーナメント全体を通して1ゲームか2ゲームをこのカードのおかげで勝てれば十分だと思っていた。Brainstormに合わせて着地させればそのゲームはほぼ負けようがないし、仕事をしないマッチアップがあるこのカードを使うには、それでも見合うと考えた。
Brainstormに合わせたのは1回だけだったけど、これからはみんながこのカードを警戒するようになるだろうと思う。
この泥棒の冒険に付き合ってくれた仲間は、Scott Ruggero、エグゼクティブプロデューサーのJohn Douglass、そして10Kチャンピオン仲間のAdam Prosakだ。まず、「10Kチャンピオン」っていうのが何のことで、どうしてついた名前なのかを説明しておこう。
まだ若かりし日の2006年まで話はさかのぼるが、私はVSシステムというゲームをプレイしていた。Magicに似たゲームだったが、マーベルやDCといったアメコミヒーローをテーマにしたゲームだった。
VSシステム通じて、当時シンシナティに住んでいて、いつも大会で顔を合わせていたAdam Prosakと知り合った。
10Kというのは、参加者が100名しかいないことを除けば、MagicでいうところのGrand Prixみたいなものだった。私はその10Kを1回優勝し、Adam Prosakは2回優勝した。
VSシステムは6年で打ち切られてしまい、その後私とAdamはどちらもSCG Invitationalでも優勝することになった。どういうわけか、ある日私たちはお互いのタイトルにちなんで、10Kチャンピオンと呼び合うようになり、それが定着した。今じゃみんなが私を、Magicでの賞金1万ドルのつもりで10Kチャンピオンと呼ぶけれど、実際にはVSシステムの10Kは1位に2万5千ドルが与えられるだけだった。
さて、極悪非道な盗みの話に戻ろう。デイトンを発って車で6時間、金曜日の夕方にナッシュビルに到着した。車中で私たちは、誰かが古いカードの名前を挙げ、私がそのカード名から効果を推測する、というゲームをした。私はM10からMagicに触れた上にモダンをやっていないので、効果を全く知らないカードが山ほどあるんだ。
何枚かのカードは、だいぶ良い線いっていた。例えば、Transmute Artifactを挙げられて、「1UU アーティファクトを1つ生贄に捧げ、生贄に捧げたカードと同じマナコストのアーティファクトをライブラリーからサーチして場に出す」という効果を想像した。悪くないよね?
土曜日のスタンダードではJundデッキを使用して15位で終えることができた。これまでの2ヵ月間はAristocratsデッキを使っていたんだけど、Gruul Aggroデッキとのマッチアップが気に入らなかった。このデッキにとって一番相性の良いマッチアップはGBW Reanimatorデッキだけど、この相手は減っていた。
同乗していたメンバーは、10KチャンピオンAdam Prosakを除いて全員がトップ16に入ることができた。Adamはデッキリストを記入するのに慣れていない上に、Strmkirk Nobleと言うカードが大好きだった。気付いたらデッキに5枚入れてしまっていたほどに。そしてAdamはこの日の午後をMagicに触れずに過ごすはめになってしまったんだ。
私たちはホテルに戻り、ジョージアから来てるプレイヤーを加えてチームロチェスターで遊んだ。私はNotion Thiefを入れた遅めのGrixisデッキをドラフトした。Cluestoneの起動にスタックでのThiefがゲームを決定付けたマッチがあり、レガシーでもメインデッキに入れるのは良い選択だと考えた。
レガシーではスイスラウンドで6-1-1し、OMW%の差で8位に入ることができた。スイスラウンドではJacob BaughのStormデッキに負け、GBW Midrangeデッキと引き分けた。
去年のアトランタInvitationalでは3回も引き分けたせいで20位に終わってしまい、数千ドルも賞金が減ってしまったため、今年はプレイングを早くすることに努めていて、これまではなかなかうまくいっていると思う。
別に警告を受けたりするほどプレイングが遅いわけじゃなくて、レガシーのコントロールデッキや中速デッキのミラーマッチでは選択肢が非常に多くなることがあり、3ゲームプレイするマッチは1時間かかってしまうこともある。
10KチャンピオンAdam Prosakは、レガシーでは正しいデッキリストを書き上げ、数を10まで数えるという作業を何とか終日こなし、トップ8に入ることができた。
Adamと私との間では、Openで対戦することがあればそれがどんな場面であっても、毎ゲームお互いが手札0枚までマリガンするという約束があり、たぶんこの約束があったからスタンダードのデッキにStromkirk Noblesを5枚入れたんじゃないのかな。
準々決勝ではJacob BaughのStormデッキと再対戦することにになった。1ゲーム目は大量の無駄カードがある上に、無理やり勝つための早いクロックも無いため、このマッチアップはそれほど有利じゃないと思っている。
このためにStorm側は、それほど妨害されることも無く初めの4ターンで完璧な手札を揃えることができる。
サイドボード後のゲームは、Swords to Plowsharesを全て打ち消しスペルとThoughtseizeとMeddling Mageに換えるため、改善される。Jacobはスイスラウンドで1位だったために先手で、これも悪い要素だ。
幸いにして、こっちは太陽よりも熱いんじゃないかってドローをし、Jacobの方は土地土地Infernal Tutor、そして何枚かのRitualというドローだった。
彼は土地を置いてもなお手札に土地があるために暴勇できず、次のターンもまた土地というドローが死ぬまで続いた。
2ゲーム目は序盤にJacobの手札からInfernal Tutorを捨てさせ、残った手札をRitualだけにすることができた。Tendrils of Agonyを指定したMeddling Mageを場に出したことで、彼が勝つためにはInfernal TutorとMeddling Mageへの回答の、両方が必要となった。彼はRitualばかりをドローし、このゲームも私が勝った。
この時点で私は興奮していた。この準々決勝を勝てるとは思ってなかったし、そしてAdamの方はJustin UppalのBUGデッキとの対戦で、これはAdamに有利なマッチアップだったからだ。SCG Liveのカメラが撮影する前で、手札0枚同士の対戦が実現するかと思って興奮していたけれど、Adamは計算が得意じゃないことと、そして彼がとても金を嫌っているということを忘れていた。
Adamの手札には複数のInfernal Tutorと1枚のDark Ritualがあった。彼は自分の最終ターンにInfernal Tutorを全てRitualに変え、12マナを出し、そして死んだ。私なら最後のInfernal Tutorで何か別のカードを持ってくるだろうけど、でもほら、私はAdamと違ってStormデッキを使ってこの前のInvitationalでトップ8に入ったりしてないしね。
「0枚までマリガン」ゲームの夢は砕けたけれど、1対6交換の夢がまだ残っていた。
Justinのデッキには、Baleful Strix、Ancestral Vision、Brainstorm、Jace, the Mind Sculptorといった、Thiefに狙われたら大損害になるカードが入っていた。
それに、彼のデッキにはNothion Thiefをインスタント速度で除去できるカードが入っていないので、彼を吹き飛ばすチャンスがあるってことはわかっていた。
Justinは、この世界の過酷な現実なんて気にも留めない純真な少年のようだった。彼はトップ8に入れたことを喜び、そして優勝を手にするという夢を抱いていた。
そして、それは起こった。
カメラは、Justinの平和な少年時代が終わったまさにその瞬間を捉えた。彼は今や世界は悲惨な所だということ、何も起こらないと思い込んでJaceでBrainstormしてはいけない場所だということを知った、
これまでのマジックでの対戦歴の中でも、間違いなくこれは最高の瞬間だったけれど、星は連なるもので、2ゲーム目にもBrainstormにThiefを合わせることになった。このマッチの様子はここ(http://www.twitch.tv/scglive/b/405522193?t=12h20m)で全てを見ることができる。
決勝の前には、こんなやり取りをした。
私:「デッキにNotion Thiefは入ってる?」
Jack Fogle:「いや、サイドボードにスロットが無くてね。あれ、君は1枚採用してたと思ったんだけど、サイドボードに見当たらないね」
私:「デッキリストの左上をもっとよく見た方が良いんじゃないかな」
Jackは私と同じようなデッキを使っていた。2ゲーム目に、お互いに場には土地以外に無く、Jackは手札にDark Confidantを持っているという状況になった。この時点でなんとなく、Jaceを引くだろうからスキルを見せつけて99.7%ぐらいの確率で私が勝つだろうと思った。
このデッキには、変更を加えられる部分もある。Force of Willの有無はメタゲーム次第だ。ナッシュビルでは必要だろうと思ったけど、実際に戦った後では必要無かったとわかったため、今はサイドボードに移してある。
Force of Willをメインデッキに入れたいのであれば、Force of Willのコストを確保するために1・2枚の青いカードを用意する必要があるし、おそらくそれはPonderになるだろうね。
Notion Thiefはレガシーで最も楽しいカードだけど、大会で勝つ可能性を最大化したいならば、このカードはサイドボードに控えさせておいた方が良い。
Shardless BUGのようなデッキとのマッチアップを有利にしてくれるけど、大抵の場合は相手のドローに対してねじ込むのは難しい。
Force of Willをメインデッキに入れるのであれば、関係あるカードを常に探せるようになるため、少しはこのカードも良くなるだろうね。
次のレガシーイベントに参加するとしたら、こんなリストで出るよ。
Esper Deathblade
Lauren Nolen
メインデッキ
4 Flooded Strand
4 Polluted Delta
1 Marsh Flats
2 Tundra
3 Underground Sea
1 Scrubland
1 Tropical Island
1 Creeping Tar Pit
1 Island
1 Plains
1 Swamp
1 Karakas
2 Wasteland
4 Deathrite Shaman
4 Stoneforge Mystic
4 Dark Confidant
2 Snapcaster Mage
4 Jace, the Mind Sculptor
4 Brainstorm
1 Ponder
4 Swords to Plowshares
3 Thoughtseize
2 Inquisition of Kozilek
1 Counterspell
2 Lingering Souls
1 Umezawa’s Jitte
1 Batterskull
サイドボード
2 Meddling Mage
1 Notion Thief
1 Snapcaster Mage
1 Disenchant
4 Force of Will
1 Path to Exile
2 Surgical Extraction
2 Supreme Verdict
1 Thoughtseize
Esper Deathbladeはメタゲーム上優位にあると思う。遅い消耗戦デッキを相手にとても優れていて、コンボデッキ相手にもサイドボード後はしっかりしたゲーム運びができる。
プレイの種類は山のようにあるし、あらゆるゲームでいくつもの決定を下さないといけない。
私はエクセルで今年の戦績を管理している。去年はとても良い成績を収められたし、今年はイベントごとにいくら稼いでいるのかを正確に知りたいんだ。
今年は4回のOpenに参加して平均順位は15位で、今後はさらにレガシーへの参加頻度を高めて賞金を増やすつもりだ。
この先数ヶ月で、Notion Thiefによる窃盗活動がどれだけ行われるのか、耳にするのを楽しみにしているよ。
来月のセントルイスとコロンバスのOpenには参加するつもりだし、できればバルティモアにも参加したい。できたらそこで、どうやって1対7交換をしたのか、ひどい話を聞かせて欲しい。
読んでくれてありがとう。
Lauren Nolen
コメント
ぶっちゃけ、あんましバランス考えずにWill突っ込んでたんですね。
メインWillの出番がほとんど無かったのは、ピッチで撃てなかったのか、引けなかったのか、撃つ必要なかったのか、どんな状況だったかは気になりますが。